【社長のひとりごと】政策が市場を絞った週─跡地と席を取る競争に入った

今週、私が気になって仕方ないニュースが3本ありました。

① 政策の風が、確かに変わった

ひとつ目は5月19日の自民党合同会議。FIT・FIPでの太陽光支援を、令和9年度以降は対象外にする方針が報告されました。電気事業法も改正して、着工前に第三者機関がパネルの構造耐力を確認する仕組みが入ります。林地開発の残置森林率は25%から60%へ。メガソーラーは、終わりの始まりに入ったと思います。

出典:自民党広報「メガソーラー規律強化を進める」(5月19日)

② 跡地が、王道になっていく

ふたつ目。同じ週に、ウエストホールディングスが広島の旧ニュージーランド村跡地で、系統用蓄電所10MW・34MWhの受電を始めました。テーマパーク跡地がBESSに化ける。これ、地味なニュースに見えて実は大きい話だと思っていて、林地開発の網が締まるほど、すでに造成済の跡地・遊休地が用地ゲットの王道になります。山を削れる時代は、静かに終わりつつあります。

③ オークションは「席が埋まる」局面へ

みっつ目はオークション。しろくま電力が長期脱炭素電源オークションで5件・累計11GWhを単独確保しました。新電力出身のプレイヤーが、2030年度までに開発する蓄電所の席を一気に押さえた格好です。オークションは「応札する側」のゲームから「席が埋まる側」のゲームに移った。後から手を挙げても、もう椅子がない。そんな景色が見えてきました。

追い風だね、と話している間に

政策が新規メガソーラーを絞り、その分だけ市場の調整力ニーズは増える。蓄電所には追い風です。だけど、その追い風で動く跡地と席は、先に取った者から消えていきます。「追い風だね」と話している間に、誰かに先を越される。そんな1週間でした。

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