【5月21日の再エネ関連耳よりニュース】低圧蓄電所が需給調整市場へ・NITE安全指針・接続検討に8月件数上限 ─ 事業者が問われる”準備フェーズ”

こんにちは、合同会社440の山本です。今週は系統用蓄電所まわりが「運用・安全・申請」の3方向で同時に動いた1週間でした。低圧クラスがついに需給調整市場で動き始めたニュース、公共調達向けの安全ガイドライン、そして8月から始まる接続検討の件数上限──事業者として外せない3本をまとめます。

【ニュース①】日本蓄電池、高山市の蓄電所で需給調整市場運用を開始

▶ 日本蓄電池が岐阜県高山市の1,988kW/8,146kWhの系統用蓄電所を、5月12日から需給調整市場で運用開始しました。アグリゲーターはデジタルグリッド。福島・山口に続く稼働3例目で、4月には山形・静岡・千葉・鳥取の4カ所も着工しています。低圧クラスのプロジェクトがJEPX中心の収益モデルから、需給調整市場運用へと一段進んだ事例です。

💬 440の見解:自社が狙う低圧2MW/8MWh級が、JEPX中心から需給調整市場運用へ移行し始めた実機事例ですね。実は、この物件の施工業者さんとは個人的にお付き合いがあり、低圧の量産モデルが運用フェーズで成果を出し始めたのは、正直うれしい知らせです。

出典:日経BPメガソーラービジネス

【ニュース②】NITE、蓄電池システムの安全ガイドライン第1版を公表

▶ 製品評価技術基盤機構(NITE)が、「公共調達・重要インフラ向け蓄電池システムの安全ガイドライン」第1版を5月18日に公表しました。ISO37179:2024を参考に、ユーザー目線で平常時・非常時・災害時の段階別要件を整理。事故防止だけでなく、災害対応・廃棄処理までを一気通貫でカバーする内容になっています。

💬 440の見解:公共系・重要インフラの調達仕様に直結する話で、いずれ系統用蓄電所の入札要件にも波及するはずです。安全要件の標準化はむしろ事業者側の追い風と読んでいます。仕様書の段階から押さえておきたいですね。

出典:日経BPメガソーラービジネス

【ニュース③】系統用蓄電池の接続検討に「件数上限」導入へ/8月1日施行

▶ 電力広域的運営推進機関(OCCTO)の規程変更により、系統用蓄電池の接続検討申込みに件数上限が導入される見通しです。施行予定は2026年8月1日。これまでの「複数候補地で同時に申込み」が制限され、「申込み済み」と「受付済み」の区別が分岐点になります。さらに、用地の使用権原書類を連系承諾後2ヵ月以内に提出しないと取消しリスクも明示されました。

💬 440の見解:これは自社事業に完全に直結する話で、「とりあえず複数地で出しておく」が通用しなくなる転換点だと思います。土地確保と書類整備のスピードが、事業者の競争力にそのまま効いてきますね。8月までが正念場です。

出典:PR TIMES(WATT-TUNE株式会社)

今週のまとめ

運用・安全・申請。系統用蓄電所がフロンティアから「実務フェーズ」に入ったことを示す3本でした。当社も低圧BESSの開発を進めていますが、運用フェーズの設計と8月の申請ピーク、この両輪を意識して走らせていきます。

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