こんにちは、山本です。木曜の再エネ枠です。今日は珍しく、お金の話を真正面から。蓄電所がいよいよ「損益計算書に載る事業」になってきました。その証拠を3本、ご紹介します。
【ニュース①】三菱地所・伊藤忠・東京センチュリー、福岡・筑前町で67MW/230.1MWh蓄電所が着工
▶ 6月1日、福岡県筑前町で特別高圧の系統用蓄電所(出力67MW/容量230.1MWh)が着工しました。運転開始は2028年1月予定。約26,000㎡の敷地にパワーエックス製「Mega Power 2500」を102基並べる計画で、三菱地所が開発マネジメント、伊藤忠商事が蓄電システム供給とAIによる最適運用、東京センチュリーがSPC運営を担当します。EPCは自然電力グループの自然エンジニアリングが手がけ、経産省の補助金40億円が付いています。(出典:enehub・伊藤忠商事プレスリリース)
💬 440の見解:役割分担の細かさに注目しています。開発・機器・運用・金融を分けて束ねる「分業型」は、もう不動産開発のやり方そのものです。蓄電所が一品モノの実験から、量産できる事業に変わってきたのだと思います。
【ニュース②】スターシーズ、系統用蓄電池事業でセグメント利益約4.7億円を計上
▶ 上場企業のスターシーズ(東証スタンダード・3083)の2026年2月期決算で、系統用蓄電池事業が売上22.3億円・セグメント利益約4.7億円を計上しました。会社全体でも売上高100億円(前期比96%増)で通期黒字転換を達成。蓄電池事業は独立セグメントとして開示され、来期は全社で売上260億円・営業利益11億円を見込んでいます。(出典:enehub・スターシーズ決算短信)
💬 440の見解:正直、これが一番刺さりました。「蓄電所は儲かるのか」という問いに、シミュレーションではなく決算数値で答えが出た。これから金融機関の目線も変わってくると思います。
【ニュース③】BIPROGY、系統用蓄電所を保有する子会社を設立しアグリゲーション参入へ
▶ IT大手のBIPROGY(旧日本ユニシス)が6月1日付で新会社「BIPROGY Energy Storage」を設立しました。系統用蓄電所を自社保有して運用ノウハウとデータを蓄積し、アグリゲーション事業への早期参入を狙います。Shizen Connectとの資本業務提携でVPP技術と需要予測・最適化を組み合わせ、6月24日付で定款にも蓄電所の開発運営・電力販売・需給管理を追加する予定です。(出典:enehub)
💬 440の見解:IT企業がまず「ハコの保有」から入るのが面白いです。データを取るには自分で持つのが一番早い。主戦場が「建てること」から「賢く運用すること」へ移るサインだと受け止めています。
利益が出て、大手連合が動き、異業種が入ってくる。6月9日の記事で「建ち始めた」と書きましたが、今週は「稼ぎ始めた」まで進みました。私たち中小の事業者は規模では勝負しません。立地と機動力で、一件ずつ丁寧に積み上げていきます。それでは、また次回。

