こんにちは、山本です。
「AI導入が進んでいる」というニュースは、毎日のように流れてきます。私自身もこのブログで何度も取り上げてきました。ただ、その明るい数字の“裏側”で、実は静かに進んでいることがあります。一度入れたAIを、そのまま手放してしまう企業が増えている——今日はそんな話です。
【ニュース①】AIを「諦めた」企業が、1年で2倍に
米IBMの調査によると、2025年にAI関連の取り組みの大半を中止・縮小した企業は42%にのぼりました。2024年は17%でしたから、わずか1年で2倍以上です。さらに、生成AIを導入した企業のうち「本番運用にまで到達した」と答えたのは2〜3割にとどまるという調査もあります。「入れた」と「使えている」の間には、想像以上に深い断層があるということです。
💬 440の見解:数字は「導入率」より「定着率」で見るべきだと痛感します。話題性で入れたAIほど続きません。440がAI台帳くんや秘書AIを今も回せているのは、最初から自社の困りごと一点に絞ったからです。
【ニュース②】失敗の原因は「技術」ではなく「設計」
撤退の理由を掘ると、技術力やコストより先に「目的・KPI・運用ルールの曖昧さ」が並びます。ツール選定を誤った中小企業の43%が、半年以内に乗り換えを迫られたというデータもあります。マクドナルドの注文AI撤回、エアカナダのチャットボット誤回答など、名の知れた企業の事例も、根っこは「過信」と「運用設計の不在」でした。AIそのものより、任せ方の設計で勝負が決まります。
💬 440の見解:私は新しいツールを試すとき、まず「やめる条件」と「誰が見るか」を先に決めます。入口より出口を設計しておくと、撤退ではなく改善に変わる。中小こそ、この一手間が効きます。
【ニュース③】続ける企業の共通点は「小さく始める」
一方で、成果を出し続ける企業には共通点があります。最大の壁である「何から始めればいいか分からない」(62%が回答)を、いきなり大型開発で越えようとしない。月5万円規模の“顧問型”から始めた企業は、自前開発に走った企業より成功率が約3倍高いという結果が出ています。簡易な自動化なら3〜6カ月で投資回収できる。起点は華やかなプロジェクトではなく、書類処理やデータ入力という地味な定型業務です。
💬 440の見解:このブロックの写真のように、定着は一段ずつ積み上げるものです。最初の一段を「請求書の仕分け」くらい地味に置けるか。背伸びしない会社が、結局いちばん遠くまで積み上げます。
まとめ
AIの勝負は、もう「導入できるか」ではなく「定着させられるか」に移りました。42%が手放した一方で、小さく始めて回し続けた会社だけが先に進んでいます。私たち440も、特別な技術があったわけではありません。困りごとを一つ決めて、やめずに直し続けただけです。最初の一段を、どこに置きますか。その置き場所のご相談、いつでも受けます。
山本 啓史

