【7月24日のAI関連耳よりニュース】月320万円・年数百万円──中小企業がAIで実際に削った金額の話

こんにちは、山本です。「AIで業務を効率化」という言葉は、もう耳にタコができるほど聞かれていると思います。ただ、いざ自社に当てはめようとすると「で、うちだといくら浮くの?」というところが見えないまま止まってしまう。そんな声を実際によくいただきます。

そこで今回は、金額や工数が具体的に出ている事例だけを3つ集めました。規模も業種もバラバラに選んでいますので、自社に一番近いものを探す読み方でお付き合いください。

【ニュース①】飲食店支援のリディッシュ、AIで全社52%・月320万円相当の工数を削減

飲食店の店内。AI活用で経営管理業務を効率化

飲食店の経営支援を手がけるリディッシュ株式会社では、記帳業務の高速化、LINEでの顧客対応、事業計画書の作成、SNS・SEOコラムの骨子づくりなど、70以上の使いどころにAIを入れ込みました。その結果、削減できた工数は月あたり約1,278時間、全社ベースで52%の削減。時給2,500円で換算すると、月およそ320万円相当の作業がAIに置き換わった計算になります。

ポイントは、一つの派手なツールで解決したのではなく、小さな用途を数十個積み上げた点にあります。

💬 440の見解:AIは「一点突破の魔法の杖」より、細かい雑務を数十個束ねて削る総量勝ちが本命です。一つひとつは5分の短縮でも、業務全体に敷き詰めると数百万円の塊になります。まず社内の面倒な作業を棚卸しするところが出発点です。

【ニュース②】従業員20名の製造・販売業、日報作成が月30〜40時間から5時間以下に

製造現場で作業する職人。中小の現場でもAIで間接業務を圧縮

従業員20名ほどの製造・販売業の会社では、日報と月次レポートの作成に毎月30〜40時間を費やしていました。ここに入力フォームとAIの自動集計・文章化を組み合わせたところ、作業は月5時間以下まで縮小。50%を超える削減です。別の会社では、InstagramやXの更新、SEOブログの作成を自動化し、月10〜30万円かかっていた外注費をシステム費用のみに圧縮した例もあります。

小規模な会社ほど、社長や幹部という「一番時給の高い人」が雑務を抱え込みがちです。そこを剥がせると効き目が大きい。

💬 440の見解:現場が20名規模でも、間接業務は必ず溜まっています。日報・報告・SNSといった「毎回ゼロから書く」作業こそAIの独壇場です。人手を増やす前に、まずこの層を薄くできないかを疑ってみる価値があります。

【ニュース③】バックオフィスの転記・決算をAI化、月次決算は20時間から2時間へ

書類に記入する手元。紙・PDFの転記業務はAIと相性がよい

保険や補助金の支援を行う事業協同組合では、保険証券のPDFからの転記作業を約75%削減し、月10万円を超えるコストを圧縮しました。税理士コミュニティのTHE CXO株式会社では、記帳代行を10分の1以下に、月次決算にかかる時間を20時間から2時間へと90%削減しています。

紙やPDFからの転記、そこからの集計は、AIがもっとも得意とする領域の一つです。ミスも減り、担当者はチェックだけに回れます。

💬 440の見解:転記・入力・突合といった作業は、正直「やらない理由がない」レベルでAI向きです。専門性の高いバックオフィスほど、削れた時間を本来の判断業務に回せます。ここは最初の一手として非常に取り組みやすい領域です。

金額が出ている、ということは「再現できる」ということ

今回の3事例に共通するのは、削減効果が感覚ではなく数字で出ている点です。数字で出ているということは、条件を揃えれば自社でも再現できるということでもあります。

もちろん、そのまま真似れば同じ結果が出るわけではありません。どの業務から手をつけるか、どこまで自動化してどこを人が持つか。その設計こそが成果を分けます。私たち440では、こうした「自社ならどこから、いくら削れそうか」の見立てからご一緒しています。気になる方は、お気軽にお声がけください。

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