こんにちは、合同会社440の山本です。先週末から今週の頭にかけて、蓄電所のニュースが「金の話」と「工事の話」に綺麗に分かれて並びました。用地を扱っている側から見ると、この2つが同時に来ているのが今回いちばん面白いところです。
【ニュース①】コレックホールディングスが系統用蓄電池事業に参入
▶ コレックホールディングスが8月31日、系統用蓄電池事業への参入と蓄電池設備の取得を決議したと発表しました。岡山県久米郡に「岡山蓄電所(仮称)」を整備し、蓄電システム出力は約2MW、蓄電容量は約8MWh。2026年9月に着工し、2027年3月の事業開始を予定しています。取得額は当事者間の守秘義務により非開示ですが、連結純資産の30%以上に相当する規模とされています。

💬 440の見解:金額より「連結純資産の30%以上を1か所に」という比率のほうが効きます。片手間の多角化ではなく本気の一手だと思います。こういう事業会社が増えるほど、私たちが仕込んだ用地の出口が広がります。ありがたい話です。
【ニュース②】東京センチュリーがTensor Energyと包括提携、白石には20MW
▶ 東京センチュリーとTensor Energyが8月31日、系統用蓄電池事業に関する包括的な業務提携契約を締結しました。Tensor Energyが自社プラットフォーム「Tensor Cloud」と技術協力を提供し、東京センチュリーが自社の系統用蓄電池案件の実運用環境とデータを持ち寄って、電力需給管理のオペレーティングシステムを共同で開発・拡張します。併せてIBeeTと東急不動産は、宮城県白石市に出力20MW・容量75.2MWhの系統用蓄電所を新設。2026年度に着工し、2028年度の運転開始を目指します。

💬 440の見解:大手リースが金だけ出す立場から、運用の中身にまで踏み込んできたのが変化だと思います。土地と箱を用意すれば買ってくれる時代から、回し方まで含めて評価される時代に移りつつあります。売る側も少し勉強が要りますね。
【ニュース③】2MW級が各地で動き出した
▶ TAOKE ENERGYの群馬県太田市(2MW・単独販売案件)と佐賀県伊万里市(自社投資案件)の2拠点が8月10日に運転を開始しました。いずれも子会社のPOWER POOLがアグリゲーターとして市場運用を担い、需給調整市場への参入は11月16日と12月1日を予定しています。日本蓄電池も8月21日に鳥取県岩美郡岩美町の蓄電所で受電を開始し、8月31日には岡山県真庭市田羽根で蓄電池の設置工事に入りました。

💬 440の見解:真庭という地名が出てきたのが個人的に気になりました。うちも周辺を見ているエリアです。運開まで到達する案件が地方でこれだけ並ぶと、系統の空きは想像より早く埋まるかもしれないと思っています。
今週の一言
資本が入る話と、現場で電気が通る話が同じ週に並びました。片方だけ見ていると判断を誤ります。用地を押さえる側としては、買い手が増えたことを喜びつつ、空きが埋まる速さのほうを警戒しておこうと思っています。急ぎましょう、という結論になってしまいますが。
参考:コレックホールディングス「系統用蓄電池事業への参入及び蓄電池設備の取得に関するお知らせ」(2026年8月31日)/東京センチュリー「Tensor Energyと系統用蓄電池事業に関する包括的な業務提携を締結」(2026年8月31日)/IBeeT「東急不動産と共同で宮城県白石市に系統用蓄電所を新設」/TAOKE ENERGY「系統用蓄電所2拠点の運転開始」/日本蓄電池 ニュースリリース

